top of page

絵画修復エデュケーション・センターとは

2011年から鎌倉にほど近い場所でスタートした絵画修復エデュケーション・センター。
皆様からお問い合わせいただく内容の中には、技術的な事から学校の雰囲気などご質問を頂いています。
そこで、絵画修復エデュケーション・センターでは、在席する生徒の声や授業風景をご紹介しています。

 

​ 2020年からは、新型コロナウイルスの影響により、リモート授業での修復講義・実習を行っています。その授業内容についても、生徒からの好評をいただいていますので、どうぞご覧下さい。

 

★良く受ける質問に「コロナ収束後、リモート授業は終了してしまうのでしょうか?」という事があります。

 現在、リモート授業には北海道や関西方面からの受講者も多く、リモート授業は必ず続行していきます。

そしてコロナ収束後は、土、日午後に対面授業履修希望者と、2つの授業形態に分けしかし同一カリキュラムで、どちらの授業でも差の無い、平等な授業を行っていこうと計画しております。

絵画修復エデュケーション・センターのご紹介

実践的な講義内容で充実した授業を

モーリス・ドニ作品の状態調査を学生達が研修しました。

モーリス・ドニ作品の状態調査

授業風景

絵画修復に必要な技術や知識はとても多く、座学だけではなかなか身に付かない事やテクニックなどもあります。
絵画修復エデュケーション・センターでは、実践に近い講義の中で、一人ひとりにわかりやすいように講師自らが説明・実践することでより理解が深まるよう授業を進めています。

|生徒の声

2011年授業風景.jpg
2016年模写授業風景.jpg
屏風.jpg
岸田劉生.jpg

2020年新型コロナウイルスの影響により、リモート授業になってからの学生の声

●1年生 M.M

美術に関して初心者でしたので、当初はリモート授業でどのように進むのか不安ではありましたが、今は思っていた以上に楽しんで受講しています。事前に作業手順動画で予習できることや、授業中も細かくアドバイスをいただけるので安心です。全てが初めての経験で、やり直しのきかない作業をするときはかなりの緊張感がありますが。リモートではありますが、一体感を感じられるほどの白熱した授業内容です。SNSを使って他の生徒さんの様子もわかるので、私も頑張ろうと刺激になります。そして実技だけで無く、化学や技法史などの多方面の知識も得られるので、修復への理解がさらに深まっているように感じます。

また加賀先生の修復話が直接聞けるのも魅力の一つだと思います。

%E3%83%AA%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%88_edi

2011年度生 T.I

美術館から依頼された作品の調査や搬入を見学できる機会に恵まれ、とても貴重な経験になります。
独立して仕事を受ける処まで視野に入れた授業は、実際に起こりうる難題をどう対処するか考えさせられ、厳しいですが充実感があります。

2011年度生 M.H

知らないことばかりで、こんなに何も知らずに大学4年間(美大)絵を描いていたんだなぁと考えたら、おそろしくなりました(>_<)笑
頑張って勉強してたくさん知識を増やしたいです。

2011年度生 K.O

この学校を選んだ理由は、主宰されている加賀先生が、現役でしかも一流であることです。
他の説明会で感じた、型どおりで実務に伴わないカリキュラムではない授業を期待してです。
実際、先生が積まれてきた技術や知識を、経験や実践に即し、厳選抽出した内容を、惜しみなく伝授しようと感じます。
入学して半年が経った今、私は加賀先生の経歴や経験を折に触れ聞くにつれ、その知識の広さや深さを知り、その必要な技術と知識の膨大なことに、恐れおののいている状態です。
本当に修復家の仕事ができるまでには、経験+勉強=時間だと感じます。
やってみるなら、一秒でも早くをお勧めします。

2014年度卒業生 S.Y

私は入学前に多数の学校も見学してきましたが、ここは他の絵画修復学校とは比べ物にならない程たくさんの絵画を触れさせていただき、普通の学校では決して経験することのできないであろうバルビゾン派の絵画のニス洗浄や企業、美術館などの所蔵している有名画家の絵画調査などを体験させていただきました。

画家でもある化学の先生に修復に必要な化学的知識を、化学の予備知識のない私でも理解できるように、初歩から丁寧な授業でわかり易く教えていただきました。
そのことにより実地の修復作業時に、絵画上で起きている現象を、簡単ではありますが、化学的に理解できることにより、応用出来る場面で、自分で推測が出来るようになるなどとても勉強になります。

第一戦で活躍する修復家である加賀先生は、絵画の扱い方だけでなく、画材の扱い方など、修復家になるために必要なことを惜しみなく教えてくださいます。しかしまだまだ、勉強することや、絵画に触れる機会が欲しいと感じていたので、研修生として学校に残れるシステムを先生が作ってくださり、とても感謝しています。

2019年1月在校生の感想

一年生 M.O

英国で大学卒業後帰国し、入学しました。在英中に出願し、不安だったのですが、出願前後の進学相談にもとても親身にのっていただき、安心して決断することができました。授業が始まってからは毎週濃密な土曜日を過ごすこととなり、大変ではありますが、とても充実した時間を過ごしています。特に今まで図像目的でのみ見てきた絵が、どのような材料で形作られているかが化学の観点からも紐解かれていき、新しい世界の見方をも学ばせて頂いてると感じます。ほとんど初心者として学び始めた油絵も、信じられないほど上達したと感じます。同期生の方、先輩方も座学そして技の取得に真剣に取り組まれているので、とても刺激的な環境です。ゆくゆくは海外の大学院に進学したいという私の希望に沿って、授業内容の工夫や課外学習の方法の提案など、手厚く指導して頂き、入学して本当に良かったと思っています。迷われている方は、是非一度見学にいらしてはいかがでしょうか。

研修生 Y.I

学校では、入学当初より、先生が実際にされているお仕事を間近に見られるため、実践的な修復を学べます。他の保存修復関係の大学・専門学校も幾つか見学しましたが、この学校で、ますます実感しているのが、エディケーション・センターならではの「実践性」の高さで、それが強みだということです。

依頼を受けてから修復完了まで、数多くの工程と作業があり、作品によって千差万別です。一つでも多くのケースに携わることが、実感を伴った知識を得て、経験を積み重ねる上では非常に重要で、この学校は恵まれた環境であると痛感しています。
授業は原則土曜日のみなので、働きながら修復を学ぶことも可能です。3年間で、修復の実技全般に加え、理論、美術史、技法・材料の知識、化学、写真、模写、文献講読、書類作成など、多岐に渡る内容を網羅的に学びます。
学校での3年間と研修期間を経て、理論と実践の両面において絵画修復を体得でき、卒業後、修復家としてスタートする上での自信がついたのは、この環境あってこそだと思います。
研修生になると、先生の仕事に同伴させてもらい、実際に画廊に出向くこともあります。ルノワールやヴラマンク、藤田嗣治など、美術館でしか見たことのない名画に触れ、時にはその場で修復作業を行うこともあります。作品の扱いや画廊の方々との遣り取りといった、実際の現場に漂う緊張感を感じながらの作業は、「授業」だけではわからない、大変得難く、貴重な経験になりました。

一年生 N.H

化学と美術の交差点にある絵画修復に興味を抱き入学しました。美術の分野にこれほど深く化学現象が関わっているのか!と日々興味深く受講しています。まだ1年生ですが、入学前とは比べ物にならないほど、他角度から絵画と親しめるようになりました。机上の理論にとどまらず、職人の感覚だけに頼らず、実践的な修復を学べることにとても満足しています。

三年生 Y.K

修復家になる、という思いを惜しみ播くサポートして下さる学校です。

講義は修復家として身に付けるべき種々の知識、実技、思考…大変濃密で、様々な状態の作品

との向き合いを通じ実際の現場で求められる総合力を養う事を大事に考えられています。

その分勉強はハードですが、本気で取り組む価値と楽しさがあります。私は普段企業で働いていますが、多様なバックグラウンドの仲間があり、良い刺激がもらえる場所でもあります。

banner_センター紹介見学会.jpg
banner_鎌倉絵画修復工房.jpg
banner_artschool.jpg
banner_pebeofrance.jpg
banner_絵を描く.com.gif
banner_spiral.jpg
bottom of page